
お酢にどんな効果があるの?

沢山の種類があるけど
どれを選べばいいの?
このような方に読んでいただきたい内容です。
『食酢は人類が作りだした世界最古の調味料とされる。』
『日本のお酢の歴史は4世紀から5世紀に中国から酒の醸造技術とともに米酢の醸造技術も
伝来した』と云われています。
お酒とお酢の関連性は深く
漢字の部首『酒』『酢』『酸』は【酉】は酒の器を意味する象形文字
からできているのです。
お酢はお酒を発酵させてできたもので
米酢の場合は
米を麹でアルコール発酵させてお酒を造り
酢酸菌でお酒を酢酸(さくさん)発酵させてお酢ができているのです。
お酒があればお酢を作ることができるので世界中に沢山の種類の酢があります。
その違いを詳しく見ていきましょう。

お酢の種類
作り方の違い
大きく3つに分類されます。
- 醸造酢
- 合成酢
- 調理酢、加工酢
醸造酢:原料からお酒をつくり酢酸発酵させてお酢をつくる
・静置発酵法
- 長時間じっくり自然の力で発酵させたものでまろやかな旨さ
- 時間がかかり量は限られている
・全面発酵法
- タンクに酒をいれて、機械で人工的に空気を送り込み高速発酵させたもの
- 安価で大量にできる
合成酢:氷酢酸を薄めて酸味、香料、甘味量などを調合して化学的に作られたもの
調理酢、加工酢:醸造酢に食品添加物を入れて味を調整したもの
健康効果が期待できるのは醸造酢の一択です。
醸造酢の原料による違い
血流改善美肌効果体脂肪の減少便秘解消疲労回復食欲増進
- 穀物酢:穀物酢、米酢、黒酢
- 果実酢:ブドウ酢、リンゴ酢、柿酢
穀物酢
穀物酢:すっきりとした風味でもっともポピュラーな酢で価格も安い

- 穀物の使用量が40g/㍑以上のもの
- さっぱりとした味
米酢:和食によく使用され酢飯に適している
- 米の使用量が40g/㍑以上のもの
- まろやかな味
黒酢:中華によく使用され健康飲料として人気がある

- 玄米、大麦の使用量が180g/㍑以上のもの
- コクがあり香り高い
果実酢
ブドウ酢: フルーティーでサワードリンクやドレッシングに適している
- ブドウの搾汁が300g/㍑以上のもの
リンゴ酢:フルーティーでサワードリンクやドレッシングに適している

- リンゴの搾汁が300g/㍑以上のもの
柿酢:
- 柿その物を発酵させて酢を作る
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酢の様々な効果
酢の健康効果
- 血流改善
- 美肌効果
- 体脂肪の減少
- 便秘解消
- 疲労回復
- 食欲増進
1.血流改善
酢に含まれているアミノ酸やクエン酸が血流を改善しサラサラの血液にする効果がある。
2.美肌効果
過酸化脂質の上昇を抑える働きやビタミンCを壊す酵素の働きを弱める作用がある。
3.体脂肪の減少
脂肪の合成を抑えて脂肪の分解を促す働きがある。
4.便秘解消
酢酸には腸の蠕動運動を促す作用がある。
5.疲労回復
酢に含まている酢酸やクエン酸が疲労物質である乳酸を分解したり
蓄積を抑える働きがある。
6.食欲増進
酢には唾液や胃酸の分泌を促進する働きがある。
酢の料理の効果
酢には
- 酸味を付ける
- 殺菌、防腐する
- 肉を柔らかくする
- 魚の臭みをとる
- 色を鮮やかにする
など沢山の効果があります。
料理の『さしすせそ』砂糖、塩、酢、醤油、味噌が味付けの順番であることは
有名な話ですが酢には
- 早い段階で加えると香りが飛びやすい
- タンパク質を固める働きがある
この順番になっているのも納得ですね
酢のその他の効果
酢は酸性なのでアルカリ性の汚れに効果的です。
賞味期限が切れた酢や処分する酢がある場合には
- 水垢や汚れ落とし
- 電気ケトルの掃除
などに使用できます。
1.水垢や汚れ落とし
トイレ、洗面所、キッチンなどの水垢や尿などアルカリ性の汚れを
酸性の酢が中和して落としてくれます。
お酢スプレーを作ります
【作り方】
お酢:50㏄
水:50㏄
混ぜてスプレー容器にいれます。
【使い方】
水垢などの軽い汚れ

- スプレーを吹き付けてスポンジなどで擦る
頑固な水垢や尿の汚れ
- 汚れた場所にキッチンペーパーやトイレットペーパーを当てて吹き付ける
- しばらく放置してからスポンジなどで擦り取る
【注意点】
- 「カビキラー」「カビハイター」などの塩素系漂白剤と混ぜない
- 醸造酢以外を使わない

- 1.塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生するので十分注意すること
- 2.醸造酢以外を使用すると効果がなかったりベタついたりします。
2.電気ケトル
ケトルやポットには水に含まれるカルシウムやマグネシュウムが白くこびり付きます
この汚れを酢で落とします
【使い方】
- ケトルに1㍑の水を入れる
- お酢を15㏄入れて沸騰させる
- 1時間放置
- その後水洗いする
まとめ
お酢の種類
作り方の違い
- 醸造酒
- 合成酢
- 調理酢、加工酢
原料による違い
- 穀物酢:穀物酢、米酢、黒酢
- 果実酢:ぶどう酢、りんご酢、柿酢
お酢の効果
健康効果
- 血流改善
- 美肌効果
- 体脂肪の減少
- 便秘解
- 疲労回復
- 食欲増進
料理の効果
- 酸味を付ける
- 殺菌防腐する
- 食材を柔らかくする
- 臭みを取り除く
- 色を保つ
その他の効果
- 水垢や汚れ落とし
- 電気ケトルの掃除
スーパーなどには沢山の種類のお酢が並んでいます。
その中で自分好みのお酢を見つける一助になれば幸いです。
ではでは 感謝感謝
参考文献:
タマノイ酢:http://www.tamanoi.co.jp/health/health.html