ぬか漬け

|ぬか床の酸味トラブルを解決|4つの効果的な対策と予防法をご紹介

米こうじ君

ぬか漬けが酸っぱくなってきたけど

どうすればいいの?

大豆ちゃん

美味しいぬか漬けのコツが知りたい

このような方に読んでいただきたい内容です。

ぬか床に漬けておくだけで

野菜の栄養成分を高め旨みを引き出してる嬉しい食べ物です。

ぬか床の微生物が活発に働くことでこれらの恩恵を得られるのですが

なぜか酸味が強くなり過ぎて自分の好みの味でなくなってしまいます。

このようになる原因と対策を4つ紹介いたします。

原因を知って対策することで美味しいぬか漬けライフが楽しめますので是非 

試して取り入れてくださいね

ぬか床が酸っぱくなる原因

米こうじ君

どうして酸っぱくなるの?

A:乳酸菌の過剰発酵です

過剰発酵する原因は4つです。

  1. かき混ぜ頻度が不足している
  2. 温度が高過ぎる
  3. 水分が多過ぎる
  4. 塩分が不足している

詳しく解説していきます。

1.かき混ぜる頻度が不足している

原因

表面が白くなる原因の酸膜酵母

表面には酸素を好む酸膜酵母がいて、底には空気が嫌いな酪酸菌が住み

その間に乳酸菌が繁殖して漬けた野菜などに染み込みます。

かき混ぜが不足すると乳酸菌が過剰に繁殖してしまい酸っぱい原因になります

対処法

底から上へ持ち上げる
表面を下にかき混ぜる
  • 冬場1回/日、夏場は2回/日かき混ぜる
  • 底のぬか床を表面にもってくるイメージで丁寧にかき混ぜる

2.温度が高過ぎる

乳酸菌の最適な温度は20°c~25°cなので30°cを超えるような環境で保管すると

乳酸菌が増えすぎて酸っぱくなります。

対処法

  • 20°cから25°cが最適な温度で保管する
  • 30°cを超える場合は保冷剤などで冷ます

ぬか床の容器上に温度計を乗せておくと便利です。

百均などで購入して昼間の温度を把握することが大切です。

できるだけ冷蔵庫に入れずに涼しい場所を探してみて

どうしても無理な場合は昼間はクーラーボックスに保冷剤入れて夏場の暑い時期を

しのいでください。

3.水分が多過ぎる

水分が表面に浮いてきている

水分が多過ぎると過剰発酵しやすくなります

味噌をイメージするぐらいの硬さが理想的な水分量になります。

対処法

  1. 表面の水分をスポンジなどで吸い出す
  2. 水抜き器を使用する
  3. 足しぬかをする

水抜き器が便利!

水分の多い野菜を漬けるとすぐにぬか床がゆるくなりますので

一緒に漬けておいてぬか床をかき混ぜる時に溜まった水分を捨てるだけなので

手間がかかりません。

ホーローの容器を購入すると付属の水抜きも付いてきますのでお得です。

水抜き器単体で購入もできますが割高になりますし穴の位置が微妙にずれてしまうので

セットでの購入をお勧めします。

水抜き器に水分が溜まっています

水抜き器があると水分調整が楽になりすごく便利ですよ

4.塩分が少ない

野菜を漬けるたびに塩分が吸収され水抜きをすることでも

ぬか床の塩分がどんどん少なくなってきます。

ぬか床の塩分濃度は6%から7%が理想なので

塩分が少なくなると乳酸菌の働きが活発になります

対策

塩分補給
  • 塩を足しながら漬かり具合をみる
  • 塩をたして2、3日休ませる(かき混ぜるのみ)

|植物性乳酸菌パワー|ぬか漬けが美味しくなる理由

酸味を抑える対処法

  1. 重曹を入れる
  2. 辛子を入れる

重曹を入れる

重曹(食用)は弱アルカリ性なので小さじ1杯程度入れてあげると

酸味が軽減されます

辛子を入れる

辛子には殺菌作用があるため乳酸菌の繁殖を抑えてくれます

酸味調整辛子ぬかや、和からし粉を大さじ1程度

なければチューブの辛子でも代用できます。

辛子を入れる時には野菜は取り出しておいてください。

酸っぱくしないための習慣

自分好みの酸味にいつも出来上がるようにしたいものですよね

目に見えないものなのでぬか床の日々の小さな変化に気付いてあげましょう

そのために必要な3つの事

  1. ぬか床は清潔に
  2. 毎日味を確かめる
  3. 温度計を付けておく

ぬか床は清潔に

雑菌の繁殖を防ぐためにも容器の淵についたぬかはきれいに拭き取ってあげましょう

かき混ぜた後にはキッチンペーパーで淵を拭き取り

表面の水分を押さえて取るようにする事で

雑菌の繁殖を減らせますし、水分が多くなることを防いでくれます。

毎日味を確かめる

かき混ぜて手についたぬかを毎日舐めて確かめてください

初めはなかなかわかりづらいですが毎日舐めていると

丁度いい塩梅がわかるようになってきます。

温度計を付けておく

漬ける温度と時間がぬか漬けの味に大きく影響しますので

保管場所の温度変化は知っておくことが大切です。

漬ける時間が短いと酸味は少なく

長くなればしっかりと酸味と塩味をより感じられるようになります。

自分の一番美味しいと感じる温度と時間を見つけてください

まとめ

酸っぱくなる原因と対策

  1. かき混ぜ不足
  2. 温度が高い
  3. 水分が多い
  4. 塩分不足

  かき混ぜ不足

冬場1回/日、夏場2回/日丁寧に混ぜる

  温度が高い

 20°cから25°c適温で30°cを超えないように保管場所を変える

  水分が多い

 味噌ぐらいの硬さが理想で水抜き器を使うと便利

  塩分不足

 6%〜7%の濃度に調整する

酸味を抑える方法

  1. 重曹を入れる
  2. 辛子を入れる

酸っぱくしないための習慣

  1. ぬか床は清潔に
  2. 毎日味を確かめる
  3. 温度計をつけておく

はじめは面倒だと思いますが美味しいぬか漬けができてくると

何か生きのものを飼っているように”楽しい”に変わってきます

”これくらいの温度だとどれくらいの時間が必要なのか”

”塩分量だとこんな味になるのか”など

毎日の出来上がりに一喜一憂します。

また野菜が美味しくたべれますし栄養もたくさん摂れますので

色々なぬか漬けを1品食事に取り入れてみてくださいね

ではでは 感謝を込めて

ABOUT ME
ひゃくみつ
百歳まで楽しく生きることを目標にしています。 発酵食品は健康維持する目的のためで 50歳から毎日欠かさず作って食べています。 発酵食品ソムリエ 2022.4に取得 まだまだ挑戦中です。