発酵バターとバターの違いは?
お家で発酵バター作れるのの?
このような方に読んでいただきたい内容です。
発酵食品の魅力を伝えるブロガーです。
発酵バターを試したことはありますか?その一口で感じる濃厚なコクと芳醇な香りは、一度味わうと忘れられません。この記事では、そんな発酵バターの魅力と、その驚くべき健康効果、そして自宅で簡単に作る方法を詳しくご紹介します。日常の食卓を豊かにする発酵バターの世界へ、一緒に飛び込んでみましょう!
バターとは
バターは生乳(原料乳)の中に含まれるクリーム(乳脂肪)を集めることで作られます。
クリームは膜に包まれた状態で牛乳のなかに存在しているので、容器内で振る衝撃により膜が破れて中の脂肪が出てきて、その脂肪同士が集まって固まりバターになります。
バター100gを作るのに4.8ℓの生乳(原料乳)が必要となります。
発酵バターとは
発酵バターとバターは何が違うのでしょうか
『バター』はクリームをかき混ぜて作られますが
『発酵バター』は原料となるクリームを乳酸菌の力で半日以上発酵させてから作られています。発酵という手間をかけることでコクと風味が増します。
ほのかな酸味と香りが『発酵バター』の特徴です。
発酵食品を知る
バターが誕生した紀元前ごろのヨーロッパでは
ひと手間加えられているというよりも
- 殺菌技術がない
- 製造に時間がかかる
そのために製造途中のバターが発酵してしまうことも多く、自然と発酵バターが誕生して定着しました。このような歴史から、ヨーロッパでは現在も発酵バターが主流となっています。
発酵バターの魅力
発酵バターは通常のバターと比べて風味が豊かで、コクがあります。これは乳酸菌が乳糖を分解する過程で生成される酸や酵素によって生まれる複雑な味わいです。さらに、発酵バターには以下のような魅力があります。
風味の深さ
発酵バターの最大の魅力はその風味の深さです。発酵過程で生じる乳酸菌の働きにより、バターにはヨーグルトのような爽やかな酸味とナッツのようなリッチな香りが加わります。この独特の風味が、料理やお菓子作りに一層の深みを与えてくれます。
健康効果
乳酸菌は腸内環境を整える効果があり、免疫力の向上や消化機能の改善に役立ちます。発酵バターにはこれらの乳酸菌が含まれており、日常的に摂取することで健康面でもメリットが期待できます。
保存性
発酵バターは乳酸菌の働きによって酸性度が高まり、通常のバターよりも保存性が向上します。冷蔵庫で保存すれば、長期間にわたり風味を保つことができます。
発酵バターの作り方
[材料]
- 生クリーム(乳脂肪35%〜46%):200g
- ヨーグルト(プレーン):大さじ1
[作り方]
- 生クリームを発酵させる
- バターを作る
- バターとバターミルクを分ける
- 成形して保存する
詳しくみていきましょう
1.生クリームを発酵させる
消毒した溶菌に生クリームを入れ、常温に戻します。ヨーグルトを加えてよく混ぜ、ふたをして室温で24時間発酵させます。発酵が進むと、生クリームが少し固くなり、ヨーグルトのような香りがします。
*ヨーグルトメーカーを使用する場合は40℃8時間にセットする
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2.バターを作る
発酵させた生クリームを冷蔵庫でよく冷やします。冷えた生クリームをハンドミキサーやスタンドミキサーで高速で泡立てます。最初はホイップクリームのようにふわふわになりますが、さらに混ぜ続けると脂肪分と液体(バターミルク)が分離します。
ミキサーで攪拌して分離させる
攪拌機で10分程度かきまぜると水分が飛び始め次第に固形分と水分に分かれてきます。
固形分がバターで水分がバターミルクになります
3.バターとバターミルクを分ける
コーヒーフィルターかザルカゴにキッチンペーパーを敷いた中に入れ冷蔵庫で一晩かけて水分を切っていきます。
*バターミルクは捨てないで使いましょう
どんな味?
ヨーグルトの酸味とバターの甘い風味がある。スキムミルクに酸味を足した味わいでそのまま飲むには不適。
栄養価
牛乳と比較して低カロリー、低脂肪で脂肪分以外は牛乳とほぼ同じ栄養成分
美味しいアレンジ
- パンケーキやビスケット
- 唐揚げの下処理に使う
保存期間
手作りの発酵バターは市販品と比べて水分が多くなってしまうので早めに使い切りましょう
冷蔵庫では2週間、冷凍庫で1ケ月を目安に楽しんでください。
発酵バターのアレンジと美味しい食べ方
発酵バター醤油かけご飯
[材料]
- ご飯:1膳
- 発酵バター:適量
- 醤油:適量
[作り方]
- あつあつの白ご飯に発酵バターと醤油をかけて出来上がり
発酵バター✖️醤油の組み合わせは最強です
じゃが発酵バター
【材料】
- じゃがいも:1個
- 発酵バター:8g
- 塩:少々
【作り方】
- じゃがいもをシッカリ洗う
- ラップに包み600Wで5分、竹くしが入るくらい
- 十字に切り込みを入れて発酵バターを乗せて、塩を少々ふりかける。
発酵バター×じゃがいもの相性は抜群です
バターミルクビスケット
[材料]
- 強力粉:100g
- バター(無塩):30g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- 砂糖:大さじ1
- バターミルク:60g
[作り方]
- バターを細かくしてバターミルク以外の材料を混ぜる
- バターミルクを入れ伸ばす折り畳むを繰り返す
- オーブン210°cにセットし生地は40分冷蔵庫で寝かせる
- 2センチの厚さで正方形に切り揃えてオーブンで10分出来上がり
注)生地がまとまりにくいので冷やしながらたっぷり打ち粉を使いましょう
発酵バターをのせていだだきます
発酵あんこバター
【材料】
- トースト:1枚
- 発酵バター:好み
- 発酵あんこ:好み
トーストした食パンに発酵バターとあんこをのせていただきます。
あんこの代わりに塩麹や練乳をかけても美味しくいただけます。
試してみて下さいね
まとめ
発酵バターは、その風味の深さと健康効果、そして保存性の高さが魅力です。自家製の発酵バターは簡単に作ることができ、そのまま食べるのはもちろん、様々な料理やお菓子作りに活用できます。乳酸菌の力で生まれる発酵バターの美味しさを、ぜひご家庭で楽しんでみてください。
ではでは 感謝 感謝
参考文献
発酵食品を知る:賢者企画