お酢って自分で作れるの?
お酢の選び方は?
このようなに読んでいただきたい内容です。
発酵食品の魅力を伝えるブロガーです。
お酢の語源は、口に含んだときの「スッ」とする感覚からきた「す」だそうです。「お酒がすっぱくなってできたもの」という意味も込められています。
フランス語のvinnaigreも、“vin(ぶどう酒)”と“aigre(すっぱい)”を組み合わせた言葉で、お酒がすっぱく発酵して生まれたものです。
この記事では、自家製のお酢作りのコツと、食卓を豊かにする「お酢の選び方」をご紹介します。
お酢の選び方
お酢の種類を知る
お酢にはさまざまな種類があり、使い方に合わせて選ぶことが大切です。以下は代表的な種類です:
- 米酢:まろやかな甘みがあり、和食全般に適しています。
- 穀物酢:米、麦、トウモロコシなどを原料とした万能酢で、ドレッシングやマリネにも使われます。
- ワインビネガー:赤ワインや白ワインを発酵させたもので、洋食やサラダに最適です。
- フルーツビネガー:リンゴや柿などの果実を使った酢で、ドリンクやデザートにおすすめです。
- 黒酢:長期間熟成させた濃厚な味わいが特徴で、健康志向の方に人気があります。
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果樹酢を選ぶ際の注意点
果実酢やフルーツビネガーと謳った商品の中には、甘味などが添加されたものもありますが、これらの名称は果実酢ではなく清涼飲料水でジュースと同じカテゴリーになります。これらの商品は
- 酢酸量が果実酢の1/5と少ない
- 糖質の量が多い
など注意が必要です。
『純』を選ぶ
『米酢』と『純米酢』、『リンゴ酢』と『純リンゴ酢』の違い
原料 | 原材料表記 | |
米酢 | 水1ℓに対して米、酒粕が40%以上使用 | 米、アルコール |
純米酢 | 米100% | 米 |
リンゴ酢 | リンゴ果汁が主原料 | リンゴ果汁、アルコール |
純リンゴ酢 | リンゴ果汁だけ | リンゴ果汁 |
「純酢」を選ぶことで、原料そのものの味わいを楽しむことができ、家庭料理の幅が広がります。
1日の目安量
酢の効果を得るためには、毎日約750mgの酢酸を摂取するのが良いです。酢酸濃度5%の酢は、15mlが推奨量です。
大さじ1杯~2杯/1日
毎日これを摂るのは大変なので、飲みやすくするためには炭酸水や牛乳で割ったり、ハチミツや黒糖を加えると良いでしょう。継続して摂取することがおすすめです。
やってみよう!自家製焼酎酢の作り方
【材料】
- 焼酎(麦、アルコール20°):200㏄
- リンゴの芯、ヘタ:りんご1個分
- 水:300㏄
- 穀物酢:300㏄
材料の注意点と役割
焼酎:麦なので穀物酢になり、純米酒を使うと米酢になります。酸化防止剤の入っていないアルコール20%の焼酎を使用します。
リンゴのヘタ:酢酸菌が付いているために入れる
水:水道水で構いません、アルコールを10%に薄めるために使用する
穀物酢:有害菌を発生させないために使用します。(種酢の代わり)
【作り方】
- 材料を口の広いタッパーにを入れる
- 浅くふたをして発酵を待つ
- 1週間ほどで白い膜(酢酸菌膜)が張り始める
- 1ケ月~2か月で完成です
材料を口の広いタッパーに入れる
酢酸菌は酸素が好きなので、できるだけ表面積の広い容器を使用するほうが発酵が早くなります。この時はアルコール臭がきつく感じます。
浅く蓋をして発酵を待つ
酸素が必要なので浅く蓋をします。
最適な温度は30°c前後になりますので夏場は涼しい所、冬場は室内に置きます。
1週間ほどで白い膜(酢酸菌膜)が張り始める
条件にもよりますが白い膜(酢酸菌)が表面に現れこれが発酵の合図になります。
白い膜が確認できなくても
- 臭い(アルコール臭から変化していきます)
- 蓋に水滴が付く
- 味見
などで発酵していることを確認できます。
2週間~2か月で完成です
完成の判断基準は
- 酢酸菌膜が薄くなってなくなる
- 味見をして確認
最終は味見で確認してリンゴの芯を取り除き容器をペットボトルなど口の細い物に移し替えてください(活発に発酵させないため)。
焼酎酢を使ったアレンジと楽しみ方
お酢は健康に良いと言われていますが、無理なく楽しむためには適量を守ることが大切なので、料理やドリンクにうまく活用していきましょう。
ドレッシングとして使用
オリーブオイルや塩、ハーブと混ぜて、サラダ用のドレッシングにするのがおすすめです。焼酎の風味がほのかに香る個性的な味に仕上がります。
【作り方】
お酢1:塩麹1:オリーブオイル1
材料を混ぜ合わせて出来上がりです。
漬け込み料理に活用
酢は、肉や魚のマリネ液として使うと旨味が増します。酸味がまろやかで、素材の風味を引き立てます。
【作り方】
お酢2:ごま油2:砂糖1:塩1
ビニール袋に好みの大きさにカットしたきゅうりと混ぜ合わせた付けダレを入れ冷蔵庫で一晩おいて出来上がりです。
ビネガードリンクで爽やかに
ソーダ水や蜂蜜と混ぜて、自家製ビネガードリンクを楽しめます。お好みでフルーツを加えると、より一層飲みやすくなります。
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まとめ
焼酎を使った酢作りは、発酵の面白さを体験できると同時に、自分好みの風味を探求する楽しさがあります。「純」という言葉に込められたシンプルで自然なものへのこだわりを、自家製酢で実現してみてください。
また日常の食卓にお酢を取り入れることで、料理の幅が広がり、発酵食品への理解も深まります。ぜひ、自分好みのお酢を作り、その楽しさを味わってください!
ではでは 感謝感謝
参考文献