発酵白あんこの豆はどんな豆?
発酵白あんこの作り方が知りたいなぁ
このような方に読んでいただきたい内容です。
”優しく包み込むような甘さが特長の、砂糖を一切使わない発酵白あんの紹介です。”
白あんは通常、白小豆を使われて作られる「こだわりのあんこ」で、非常に希少で高価です。そのため、代替素材としてよく使用されるのが手坊豆(白いんげん豆)で、豆本来の旨みを最大限に引き出し、砂糖を使わなくても豊かな風味と満足感のある美味しさを楽しむことができます。発酵白あんの魅力を、趣味や学びを楽しんで皆様にお届けします。
発酵白あんこの魅力
白いんげん豆(手坊豆)は、栄養価が高く、様々な料理にアレンジしやすい万能食材です。その多彩な魅力を以下にご紹介します。
白いんげん豆
白いんげん豆は、健康的な毎日を支える栄養がたっぷり詰まった、頼れる存在です。
いんげん豆栄養成分(100g当たり)
乾 | ゆで | 1日の摂取基準 (30,40代女性) | |
エネルギー | 280kcal | 127kcal | 2050kcal |
水分 | 15.3g | 63.6g | |
タンパク質 | 9.3g | 22.1g | 50g |
脂質 | 2.5g | 1.2g | 20~30g |
炭水化物 | 56.4g | 24.5g | 50~65g |
食物繊維 | 19.6g | 13.6g | 18g以上 |
カリウム | 1400mg | 410mg | 2000㎎ |
カルシュウム | 140mg | 62mg | 650㎎ |
マグネシュウム | 150mg | 46mg | 290㎎ |
リン | 370mg | 140mg | 800㎎ |
鉄 | 5.9mg | 1.0mg | 10.5㎎ |
亜鉛 | 2.5mg | 1.0mg | 8㎎ |
白いんげん豆の効果
- カロリーが低い:ダイエット時に取り入れやすい。
- タンパク質が豊富:筋肉や肌の健康維持に役立ちます。
- 食物繊維が豊富:腸内環境を整えてくれる。
- ミネラル類:骨や歯の健康をサポートし、貧血予防にも役立ちます。
- ビタミンB群:疲労回復や肌の健康を維持します。
米麹を使うメリット
- 自然な甘さ:
米麹がもたらす甘さは、砂糖よりも優しく奥深い味わいが特徴です。 - 発酵の力で健康的に:
発酵によって栄養価が高まり、体に優しい食品としても注目されています。 - 素材の旨みを引き出す:
米麹の酵素が豆のデンプンを分解し、より豊かな旨味を楽しむことができます。
発酵白あんこの作り方
【材料】
- 白いんげん豆:200g
- 米麹(乾燥):200g
- 茹で汁:100cc
【作り方】
- 白いんげん豆を軽く洗って3倍の水に浸す
- 白いんげん豆を茹でる
- 米麹と混ぜ合わせて炊飯器の保温機能で8h
- 1週間で食べきれる分量に小分けして保管
詳しく解説していきます。
1.白いんげん豆を軽く洗って3倍の水に浸す
夏場6h、冬場8hしっかりと水を吸わせる
2.白いんげん豆を茹でる
- いんげん豆が浸かるくらいの水を入れる
- 沸騰させてから20分灰汁を取りながら煮込む(圧力鍋の場合加圧から10分)
- 白いんげん豆が指で潰れるくらいでOK
- 煮汁を100㏄別の容器に移して水を切る
*必ず60℃以下まで冷ます。
3.米麹と混ぜ合わせて炊飯器の保温機能で60℃
- 茹で白いんげん豆と米麹、茹で汁100ccを容器に入れ混ぜ合わせる
- 保温機能を使い、蓋は開けたままで濡れ布巾を掛けて8時間
- 2、3時間ごとに混ぜて濡れ布巾はできるだけ乾かさない
かき混ぜるタイミングで、あんこの水分量を上手く調整してください。
乾き気味だと水分を足してあげて布巾を乾かさないように注意して水分が多いと思ったら布巾を乾いたままにしてください。
*炊飯器の性能によって違いがでますので、2時間ごとにかき混ぜて確認してください。コツをつかめばほったらかし調理で問題ないです。
4.1週間で食べきれる分量に小分けして保管
保管方法
- 冷蔵保管1週間
- 冷凍保管2ケ月
*酸味が感じられるようになる前に食べきりましょう。冷凍保管し冷蔵庫で半日で自然解凍できるので便利です。
発酵白あんこ楽しみ方
こし餡風にアレンジ
フードプロセッサーで1分粘度が強い場合は水分を入れて調整してください。
アレンジレシピ
- 黄身発酵白あん
- 発酵白あんバター
- 発酵白あん水羊羹
- 発酵白濾しあん風大福
- 発酵白あんケーキ
黄身発酵白あん
【材料】
- 卵:1個(15g~20g)
- 発酵白あん:50g
【作り方】
- 固めのゆで卵(沸騰した湯で10分~12分)をつくります
- 黄身を取り出し潰し発酵白あんこに混ぜます
*上品なあんこの出来上がりです。そのままでも大福のあんにしても美味しくいただけます。
発酵白あんバター
【材料】
- バター:30g
- 発酵白あんこ:40g
【作り方】
- バターを耐熱容器に入れレンジ(600W)で30秒
- 発酵白あんことよく混ぜ合わせてできあがり
*トーストや塩味のビスケットに凄く合いますのでお試しください。
発酵白あん水羊羹
【材料】
- 粉寒天:2g
- 発酵白あん:100g
- 水:60㏄
【作り方】
- 鍋に水と寒天粉を入れ混ぜながら煮たせる
- 60℃まで冷まして発酵白あんこを入れ混ぜ合わせ型(製氷器)に入れる
- 粗熱を取り冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり
*優しい甘さなので水の量を減らし作っています。
発酵白あん大福
【材料】
- 白玉粉:80g
- 砂糖:40g
- 水:90ml
- 片栗粉:適量
- 発酵白あんこ:180g
【作り方】
- 耐熱ボウルに白玉粉、砂糖、水を入れよく混ぜる
- レンジ(600w)で2分取り出し混ぜ合わせ、1分30秒
- 6等分にして片栗粉をまぶします
- 発酵白あんこを包みます
- (上部に切り込みを入れイチゴを差し込むとイチゴ大福にになります)
*砂糖にキビ糖を使用したので茶色い大福になりましたが味は美味しく仕上がります。
カボチャあんのケーキ
【材料】
- 発酵白あん:200g
- 牛乳 :150㏄
- 卵 :3個
- ホットケーキミックス:200g
【作り方】
- 材料を(卵+牛乳+カボチャあん+ホットケーキミックス)順番に混ぜ合わせる
- 炊飯器の窯に油を塗って材料を入れる
- 炊飯ボタンを押す。炊き上がって、中に串を刺してみて生焼きのようだったら、早炊きボタンを押して2回目の炊飯を行ってください。
まとめ
米麹で作る発酵白あんは、砂糖を使わずに自然な甘さと深い風味を楽しめることができる新しい発酵食品です。手軽に作れるうえ、健康的でアレンジの幅も広いので、趣味や学びを楽しむ方にぴったりです。
ぜひ、米麹の力で作る発酵白あんの魅力を体験し、自分だけのアレンジで楽しんでみてください!
参考文献: