米麹

旬の甘さを引き出す!発酵サツマイモあんの美味しさとレシピ

米こうじ君

サツマイモあんの作り方を教えて

大豆ちゃん

サツマイモあんの魅力は何?

このような方に読んでいただきたい内容です。

自家製発酵食品の魅力を伝えるブロガーです。

『サツマイモ』は薩摩(現鹿児島)でよく栽培され、全国に広がった芋なので『サツマイモ』と呼ばれていています。別名では甘藷(かんしょ)、英名sweet potetoでいづれも甘い芋の意味でつけられています。発酵によってサツマイモ本来の優しい甘みが増し、さらに栄養価も高まるため、健康的なスイーツやおやつ作りに最適です。今回は、自宅で簡単に作れる発酵サツマイモあんの魅力と、その作り方について詳しく紹介します。

サツマイモ収穫量都道府県ランキング

  1. 鹿児島県
  2. 茨城県
  3. 千葉県
  4. 宮崎県

4都道府県で全国シェアの80%をこえています。

どうして発酵させるの?

発酵させることで微生物が食材の成分を分解し、食材の風味や食感、栄養素のバランスを変化させます。このプロセスにより、食材は新しい味わいや保存性も増しまてくれます。

発酵のメリット

甘味が増える:発酵の過程でデンプンが分解され糖分が生成されるため、自然な甘みが増します。

風味が豊かに:発酵の過程で生まれる様々な成分が、深い味わいと独特の香りを楽しめます。

保存性の向上:発酵には保存性を高める効果もあります。

サツマイモの栄養価と魅力

サツマイモは、栄養が豊富で、味わい深いだけでなく、日々の食生活に嬉しい要素がたくさんあります。ここでは、サツマイモ(100g当たり)の主な栄養素とその魅力をご紹介します。

栄養成分      含有量    推奨摂取量    
エネルギー127kcal2050kcal
炭水化物33.1g50g~65g
食物繊維2.8g18g
カルシウム40㎎650mg
ビタミンC25㎎100㎎
ビタミンE4.9㎎5.5㎎
カリウム450㎎2000㎎
参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)推奨摂取量:30歳から49歳女性

  • 食物繊維が豊富:サツマイモには食物繊維が多く含まれており、食事に書くことで食物繊維を補うことができます。発酵させることで、食物繊維がより消化しやすい形になっています。
  • ビタミンCの安定性:サツマイモに含まれるビタミンCは熱に強いため、調理しても残りやすいのが特徴です。
  • カリウムが豊富:サツマイモはカリウムも多く含んでおり、塩分のバランスが気になる方にもおすすめです。

サマイモの持つ豊かな栄養と発酵の力が組み合うことで、普段の食卓に新たな味わいと楽しさをプラスできます。

サツマイモの種類と品種

  1. しっとり系:ようかんのような食感で喉ごしがなめらか(紅まさりetc)
  2. ホクホク系:上品な甘さでサラサラした舌触り(鳴門金時etc)
  3. ねっとり系:クリーミーな口当たりと濃厚な甘み(安納芋tc)

発酵サツマイモあんの作り方

【材料】

  • サツマイモ:400g
  • 米麹:200g 
  • 水:200㏄(サツマイモの種類や好みによって微調整してください)

【作り方】

  1. サツマイモの下処理
  2. 米麴と水を混ぜる(好みの柔らかさの水分に調整してください)
  3. 炊飯器の保温機能で8h

1.サツマイモの下処理

サツマイモの皮をキレイに洗い2㎝幅に切って水に漬けて、あく抜きを10分程行う

水を少し入れラップしてレンジ(600w)で5分、櫛で刺して固さを確認(固ければ追加で1分)

皮付きのままミキサーにかける。(マッシャーやフォークで潰してもおOKです)

サツマイモマッシュの出来上がり

2.米麴と水を混ぜ合わせる(味噌ぐらいの硬さに水分に調整してください)

米麹と水を混ぜ合わせる

3.炊飯器の保温機能で8h

サツマイモあんの完成

炊飯器の保温機能で8h

  1. 炊飯器の蓋を開けて濡らした布巾を蓋の代わりに被せて約60℃に調整する
  2. 途中2回ほど水分調整しながら混ぜ合わせて8hで完成

ヨーグルトメーカーで作る

【作り方】

  • ①1と2は同じ
  • ③ヨーグルトメーカーで60℃8h

3.ヨーグルトメーカーで8h

サツマイモあんの完成
  • *途中2回水分調整しながらかき混ぜる

合わせて読んでいただきたい記事

|おいしくてヘルシー!|自宅で作る発酵あんこ(小豆)の魅力!

|発酵野菜あんこの魅力|カボチャと米麹の発酵スイーツレシピ

発酵サツマイモあんのアレンジ

発酵サツマイモあんは、そのままでも美味しく食べられますが、様々な料理にも応用できます。

パンのトッピングとして


発酵サツマイモあんを食パンにディップする。バターを添えてトーストしても美味しくいただけます。

私は自家製の黒糖食パンをレンジ600wで30秒チンしてサツマイモあんこをディップして食べています。お勧めの食べ方です、是非お試しください。

サツマイモあんプリン(4人分)

サツマイモあんこプリン

【材料】

  • 牛乳:200㏄
  • バター:5g(溶かし)
  • ゼラチン:5g
  • サツマイモあんこ:200g

【作り方】

  1. 牛乳、溶かしバター、サツマイモあんこをしっかりと混ぜ合わせる
  2. お湯に溶かしたゼラチンを最後に入れて好みの容器に入れる
  3. 冷蔵庫で冷やして、好みでキャラメルを掛けて召し上がってください。

キャラメルの作り方

【材料】

  • グラニュー糖:大さじ4
  • 水:大さじ2
  • お湯:大さじ1.5

【作り方】

  1. グラニュー糖と水を中火できつね色になったら火を止める
  2. お湯を少しづつ混ぜ合わせる(※温度差があるとはねやすいので注意が必要です。)

サツマイモあんプリンだけでも優しい甘さで美味しくいただけますが、キャラメルを掛けることでより甘さが引き立ちます。

発酵サツマイモあん和菓子のトッピングとして(2人前)

発酵サツマイモあんを白玉のトッピングとして

【材料】

  • 白玉粉:70g
  • 水:50cc
  • サツマイモあんこ:大さじ3

【作り方】

  1. 白玉粉に水を少しづつ加えてこねて15個ぐらいに分け丸めます。
  2. 沸騰したお湯に入れ2分ほど茹でて、冷水に入れ冷まします。
  3. お皿に盛りつけて、サツマイモあんこをかけて出来上がりです。

白玉と一緒にサツマイモあんこをすくって召し上がってください。相性は抜群です。

まとめ

発酵サツマイモあんは、サツマイモの自然な甘さを引き出し、自宅で簡単にできる魅力的な発酵食品です。手作りの発酵食品は、自分で材料や工程を選ぶため、安心感があるのも嬉しいポイントの一つです。スイーツやおやつ、料理のアレンジにも活用できるため、普段の料理の幅を広げるきっかけにもなるでしょう。

ぜひこの機会に、旬のサツマイモを使って発酵の楽しさと美味しさを味わってください。家庭で作る発酵食品が、日々の食事をさらに楽しく彩る一歩になるかもしれません。

参考文献

日本食品標準成分表2020年版(八訂)

e-ヘルスネット

ABOUT ME
ひゃくみつ
百歳まで楽しく生きることを目標にしています。 発酵食品は健康維持する目的のためで 50歳から毎日欠かさず作って食べています。 発酵食品ソムリエ 2022.4に取得 まだまだ挑戦中です。