本場キムチと日本のキムチ何が違うの?
それぞれのキムチの美味しい食べ方が知りたいなぁ
このような疑問を持っている方に読んでいただきたい記事です。
発酵食品の魅力を伝えるブロガーです。
キムチの語源は”野菜の塩漬け”を意味する『沈菜(チムチェ)』が長い年月で形を変えて『キムチ』に定着したと言われています。18世紀から唐辛子が使われるようになり、19世紀にキムチに適した白菜が栽培されるようになったことで現在の本場韓国キムチの姿に整うようになりました。
キムチは、韓国料理を代表する伝統的な発酵食品であり、韓国だけでなく、日本でも広く愛されています。 この記事では、韓国と日本の白菜キムチの違いに焦点をあて、それぞれの特徴を楽しむヒントを紹介します。
調理法と味の変化の違い
本場韓国キムチと日本キムチの調理の違いを見ていきましょう
韓国キムチ | 日本キムチ | |
発酵文化 | 深い発酵(熟成キムチ) | 浅い発酵(漬物文化) |
調理時間 | 4日から5日 (発酵工程含む) | 3時間 |
発酵プロセス | 発酵が重要、正しく発酵させることで乳酸菌が増え深い旨味。 | 発酵を重視しないタイプも多く即席で食べられる。 |
調味料 | 唐辛子、ニンニク、魚醤、エビetc | 唐辛子、顆粒出汁、リンゴ、塩昆布etc |
保存方法 | 2℃前後の低温で保管。数か月かけてゆっくり発酵させる。 | 冷蔵保管。フレッシュさを重視するので数日以内に食べる。 |
味の特徴 | 酸味、辛さ、旨味が複雑に絡み合う。 | 甘さが強くマイルドな味わい。 |
韓国キムチを間違いなく選ぶ目印は
アルンちゃんマークです。
このマークが印字されているものか『乳酸菌発酵』などのと表記されているものを購入ください。
合わせて読んでいただきたい記事です。
|韓国の本場キムチを家庭で!|簡単な材料で楽しむ美味しさと魅力
お勧めの食べ方と美味しく食べるポイント
日本で一番売れている漬物は”実はキムチなんです。“本場キムチと日本キムチのそれぞれの違いを知って美味しい食べ方を比較して紹介します。
韓国キムチ
韓国キムチは発酵食品なので製造日から日を追うごとに味が変化していきますので食べごろの目安とそれぞれの特徴を紹介します。
浅漬け期:2日~4日(冷蔵保管)
白菜の芯まで味がしみ込んでいないため浅漬けの味が楽しめまて、ほどよい辛味と白菜の甘味が特徴です。
適熟期:5日~25日(冷蔵保管)
日を追うごとに酸味が増してきてキムチが一番美味しく感じられ、食べる機会が多く特におかづと一緒に食べることをおすすめします。
その時期にチルド室(0°c)に保管場所を変えて発酵を抑えるようにするとより長く美味しくいただけます。
熟成期:25日~
酸味が強くなってきますが腐っているのではなく乳酸発酵が進んでいる証拠です。
熟成期のキムチの美味しい食べ方がチゲやチジミなどで、この時期のキムチでないと物足りなさをも感じてしまいます。
日本キムチ
日本の浅漬けキムチは、日本人の味覚にぴったりと寄り添い、甘さと旨味が際立つ優しい味わいが特徴です。 唐辛子のピリッとした辛さがほんのりと感じられ、食べやすさも抜群です。ご飯との相性が特に良く、食卓にあるだけで一層食欲をそそります。
発酵がほとんど進んでいないため、味わいはフレッシュで、漬けたての爽やかさがそのまま味わえます。また発酵の効果はあまり期待できないため、冷蔵庫でしっかりと保存し、賞味期限内に食べきりましょう。
キムチチゲの作り方(2人用)
韓国語で”チゲ”は朝鮮半島の鍋料理の一つなので
- チゲ鍋=鍋鍋
- キムチチゲ=キムチ鍋
【材料】
(具材)
- 豚肉:150g
- 塩麹:大さじ1
- キムチ熟成:150g
- ごま油:大さじ2
- 白ネギ太目のスライス:1/2本
- 豆腐:1/2丁
- ニラ5cm:2本
(調味料)
- 酒:大さじ2
- 味醂:大さじ2
- ニンニクチューブ:大さじ1
- コチュジャン:大さじ1
- 唐辛子粗挽き:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 水:300㏄
- 顆粒ダシ:大さじ1
【作り方】
- 豚肉に塩麹をまぶして常温20分あとは冷蔵庫で保管
- ごま油を鍋に入れ豚肉、キムチ、白ネギを炒める
- 水と顆粒ダシとを入れる
- 残りの調味料を入れてひと煮たちしてからニラを散らして完成です
*豚肉と塩麹の割合は10:1で混ぜる。塩麹大さじ1は約18g。
*白ネギの代わりに玉ねぎ1玉をスライスして入れるのもお勧め
*コチジャンの代用 ≒ 味噌2:醤油1:砂糖1:一味唐辛子0.5
*韓国唐辛子は辛さは控えめで、独特の香ばしさと甘味が楽しめる「食べる」イメージの唐辛子です。日本唐辛子は韓国唐辛子の5倍近く辛いとされています。
#豚肉を塩麴で漬ける下ごしらえをするだけで凄く柔らかく美味しく出来上がりますし塩の代わりにもなり減塩にもなりますので試してみてください。
本格的なキムチチゲがお家でできるなんて最高ですよ。汗を拭きながら召し上がって下さい。
手作りのすすめ
沢山の市販されているキムチのラベルには様々な添加物の表示がされています。
市販のキムチに使用されている主な添加物
用途 | 添加物の名称 |
甘味を出す | ステビア、スクラロース |
色を付ける | パプリカ色素 カロチノイド色素 アナトー色素 |
粘度を付ける | キサンタンガム、グァーガム、カラギーナン |
酸化防止 | ビタミンB1 PH調整剤 |
酸味を付ける | 酢酸ナトリウム |
旨味を付ける | 調味料(アミノ酸等)、有機酸、核酸たん白加水分解物、酵母エキス |
などの添加物が沢山使われています。全ての添加物が悪ではないと思いますができれば摂り入れたくはないですよね
手作りすればこれらの添加物を減らす事ができますし、自分で作ることで美味しさも割り増しされて好みの味に調整できるのでお勧めです。
合わせて読んでいただきたい記事です
|発酵と腐敗の境界線|発酵食品の賞味期限とその変化を徹底解説
まとめ
白菜キムチは、そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理にアレンジすることで、その美味しさが何倍にも広がります。韓国風キムチと日本風キムチ、それぞれの特徴を活かして、料理や組み合わせを工夫することで、新しい発見があるはずです。辛さや酸味が強いキムチでも、食材や調味料の工夫次第で自分好みの味に仕上げることができます。
キムチは健康にも良い発酵食品ですので、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。自分ならではの美味しい食べ方を見つけて、キムチの楽しみ方を広げましょう!
ではでは 感謝感謝
参考文献