米麹

発酵調味料入門|塩麹・醤油麹の違いと使い分け

米こうじ君

塩麹と醤油麹、どう違うの?

大豆ちゃん

料理によって使い分けは必要??

発酵食品が健康志向の方々に注目されるなか、手軽に取り入れやすい「発酵調味料」が人気を集めています。その中でも特に代表的なのが「塩麹」と「醤油麹」。どちらも麹を使った調味料ですが、それぞれ味わいや使い方に違いがあり、うまく使い分けることで料理の幅がぐんと広がります。

この記事では、塩麹と醤油麹の違いや特徴、それぞれに適した使い方について詳しく解説します。発酵調味料に初めて挑戦する方にもわかりやすい内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも「麹」とは?

麹とは、米や麦、大豆などの穀物に麹菌(こうじきん)という微生物を繁殖させたもの。麹菌の働きによって酵素が生成され、たんぱく質やデンプンが分解されることで、甘味やうま味が引き出されます。日本酒、味噌、醤油など、日本の伝統的な発酵食品には欠かせない存在です。

塩麹とは?

塩麹は、米麹に塩と水を加えて発酵させた調味料です。塩の代わりとして使えるだけでなく、素材のうま味を引き出す「万能調味料」として知られています。

特徴:

  • 見た目は白っぽく、ややとろみがあります。
  • 塩気の中にほんのり甘味とうま味が感じられる。
  • 肉や魚を柔らかくする効果がある。

向いている使い方:

  • 肉や魚の漬け込み(やわらかくジューシーに)
  • ドレッシングやタレのベース
  • 野菜の浅漬け
  • スープや炒め物の塩代わり

たとえば、鶏むね肉に塩麹を揉み込んで一晩おくだけで、驚くほどしっとりとした仕上がりになります。

醤油麹とは?

醤油麹は、米麹に醤油を加えて発酵させた調味料。塩麹よりも色が濃く、香りや味もより「和風」な印象が強いのが特徴です。

特徴:

  • 見た目は濃い茶色で、とろりとしています。
  • 醤油の香ばしさに加え、まろやかな甘味とうま味がある。
  • 塩味だけでなく、風味も豊か。

向いている使い方:

  • ごはんにのせてそのまま食べる
  • 冷ややっこや温野菜にかける
  • 焼き物のタレとして(焼き魚・照り焼きなど)
  • 炒め物の味付け

たとえば、豚バラ肉と野菜を醤油麹で炒めるだけで、ごはんが進むしっかり味の一品になります。

塩麹と醤油麹の違いをまとめると?

比較項目塩麹醤油麹
材料米麹+塩+水米麹+醤油
見た目白くとろみがある茶色くとろみがある
まろやかな塩味+うま味醤油の風味+甘味+うま味
向く料理下味・漬け込み・スープ・浅漬けかけダレ・炒め物・ごはんのお供
塩分濃度高め(10~13%)醤油に準じる(やや低め)

このように、味や使い方が違うので、目的や料理に応じて使い分けるのがおすすめです。


手作りも意外とカンタン!

市販品もありますが、実は塩麹も醤油麹も、自宅で手軽に作ることができます。

塩麹の作り方(基本):

  • 米麹:200g
  • 塩:60g
  • 水:300ml

これらを清潔な容器に入れて、常温で1日1回かき混ぜながら7~10日ほど発酵させれば完成!

醤油麹の作り方(基本):

  • 米麹:100g
  • 醤油:200ml

同様に清潔な容器に入れ、1日1回かき混ぜながら常温で1~2週間。まろやかさと香りが出てきたら使い頃です。


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自宅で豆乳が簡単に作れるマシンと、国産無添加の大豆がセットになっていて、発酵生活との相性も抜群なんです。
豆乳はそのまま飲んでもいいし、甘酒と合わせたり、発酵あんこのベースにしたりと、いろいろ応用できますよ。

まとめ|2つを使い分けて料理上手に!

塩麹と醤油麹、どちらも「素材を活かす」発酵調味料として、日々の料理に大活躍してくれます。塩麹はシンプルな味付けで素材のうま味を引き出し、醤油麹は風味豊かに一品を格上げしてくれます。

冷蔵庫に常備しておけば、いつもの料理がぐっと美味しく、健康的になること間違いなし。発酵調味料を上手に取り入れて、心も体も喜ぶ食卓を楽しんでみませんか?

ABOUT ME
ひゃくみつ
百歳まで楽しく生きることを目標にしています。 発酵食品は健康維持する目的のためで 50歳から毎日欠かさず作って食べています。 発酵食品ソムリエ 2022.4に取得 まだまだ挑戦中です。