小豆茶の作り方が知りたいなぁ
小豆茶にどんな効果があるの?
このような方に読んでいただきたい内容です
小豆は一般的には甘いあんこや赤飯のイメージが強いかもしれませんが、実は栄養価の高い優れた豆です。その栄養価を余すことなく簡単に美味しく摂取できるのが小豆茶です。もちろん、残った煮小豆の美味しい食べ方も紹介していきます。
小豆の選び方や、そもそも”小豆”と書いて”あずき”と読めるのか、といった疑問にもお答えしつつ、古来から日本で親しまれてきた小豆の栄養価や、あんこ以外の使用方法を詳しく解説いたします。
小豆茶の栄養価
小豆茶は小豆を茹でた煮汁なので小豆の成分がギュッと溶けだしています。
それらの成分は水に溶けやすく、渋みやえぐみのもととなっているために普段捨てられていますが、小豆茶として飲むことで小豆の効果を全て取り入れることができます。
それらの成分が
サポニン :渋みの原因物資で水に溶けやすい。コレステロール、中性脂肪の増加をふせいで高血圧の改善、血糖値をコントロールしてくれる。
ポリフェノール:水に溶けやすい成分で赤ワインの2倍程度含まれている。活性酸素から身体を守ってくれる。
ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持を助ける。
ビタミンE:血行促進し抗酸化作用により細胞膜などの酸化を防いでくれる。
小豆の選び方
*中納言 :4.2mm以上 こしあんや粒あんに使われる
*大納言 :5.5mm以上 赤飯や甘納豆、粒あん
*白小豆 :希少 白あんの高級食材として使用される
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小豆茶の作り方
炊飯器で小豆を煮て小豆茶と茹で小豆を作っていきます。
【材料】
- 小豆:200g
- 水:1800㏄
【作り方】
- 小豆を軽く水洗いする
- 炊飯器のお粥モードで炊く
- 小豆茶と茹で小豆の完成
*小豆茶の完成量は1200㏄から1300㏄になります
①小豆を軽く水洗いする
汚れを落とす程度で水洗いしザルで水を切る
③炊飯器のお粥モードで炊く
お粥モードで炊きます。
小豆を指でつまんで硬さを確認し、時間を延長します。
*私は茹で小豆で「発酵あずき」を作るのでお粥モードで炊いた後再度15分延長して炊いています。(機種によって異なりますので試してみてください)
③小豆茶と茹で小豆の完成
小豆茶と茹で小豆に分けて美味しくいただきましょう
保存期間
小豆茶 :冷蔵庫で3日~4日
茹で小豆:冷蔵 1週間
冷凍で1ケ月
を目安に作る量を調整しましょう。
小豆水に渋さやえぐ味を感じる方は
①の水洗い後に水分をシッカリと切ってからフライパンで弱火で10分程(香ばしい香りがするまで)煎ります。そのあとに②に移ってください。
小豆茶の飲み方
- お茶として
- 牛乳で割って(ラテ)
- 生姜を入れて
【作り方】
①お茶の代わりとして
夏は冷やして 冬は温めていただきます、どちらも美味しくいただけます。
②牛乳で割って(ラテ)
- 小豆茶:200㏄
- 牛乳:50㏄
- 砂糖:小さじ1
③生姜を入れて
- 小豆茶:200㏄
- すりおろし生姜:一かけら分(好みの分量)
小豆の成分
乾燥小豆と茹で小豆の栄養素比較
豆類には、ゆでると栄養成分が水に溶けだして調理ロスがある一方、でんぷんの一部が難消化性でんぷん(レジスタント・スターチ)に変化し、食物繊維が実質的に増加するというユニークな特徴があります。
小豆(乾燥) | 小豆(ゆで) | |
エネルギー(kcal) | 339 | 143 |
水分(cc) | 15.5 | 64.8 |
タンパク質(g) | 20.3 | 8.9 |
脂質(g) | 2.2 | 1.0 |
炭水化物(g) | 58.7 | 24.2 |
食物繊維総量(g) | 17.8 | 11.8 |
水溶性(g) | 1.2 | 0.8 |
不溶性(g) | 16.6 | 11.0 |
小豆の栄養成分と「あん」になる理由
「あん」を作る原料として使う豆にはデンプンとタンパク質はほぼ2:1の比率で含まれていることが必要なので
小豆の成分は、炭水化物が58.7%でタンパク質が20.3%で条件にあっていることがわかりますね
炭水化物の糖質と食物繊維の関係
発酵あずきが甘なるのは麹菌に含まれるアミラーゼという酵素によって小豆に含まれる澱粉が分解され糖になるからです。
大豆から「あん」を作ることができないという事実は広く知られています。
大豆には十分なデンプンが含まれていないため、あんこの材料としては適していません。しかし、大豆がまだ成熟していない若い状態の枝豆からは、実際にあんこを作ることができます。その代表的な料理がずんだ餅ですね。
茹で小豆の使い方
小豆茶を取り除いて残った茹で小豆を美味しく食べます。
発酵あずき
【材料】
- 茹で小豆:小豆茶を取り除いた分量(調理前の乾燥時200g)
- 米麹:200g
- 小豆茶:100㏄~150㏄
【作り方】
- 小豆茶を取り分けて60℃以下に冷まします
- 米麹を入れて小豆茶を混ぜながら入れます
- 炊飯器の保温機能で8時間で完成(蓋を開けて濡れた布巾で覆います)
①小豆茶を取り分けて60℃以下に冷まします
水分は後で調整をするのでキッチリ取り分ける必要はありませんが、米麹の酵素が失活するために必ず60℃以下まで冷ましてから米麹を混ぜてください。
②米麹を入れて小豆茶を混ぜながら入れます
冷ました茹で小豆に米麹と小豆茶を混ぜていきます。
水分調整は表面が乾燥しない程度に小豆茶を入れて混ぜていきます。
③炊飯器の保温機能で8時間で完成(蓋を開けて濡れた布巾で覆います)
2~3時間おきにかき混ぜ 、水分調整し布巾を湿らせるようにしてください。
*渋切リせず小豆の栄養素を余す所なく作るので一番濃く、美味しくできるお勧めの作り方です。
その他の使い方
- カレー
- スープ
- サラダ
など色々な料理に好みの量を入れて使えますのでお試しください。
まとめ
小豆茶の栄養価
- サポニン
- ポリフェノール
- ビタミンB2
- ビタミンE
小豆茶の作り方
【材料】
- 小豆:200g
- 水:1800㏄
*1200㏄~1300㏄の仕上がりになります。
【作り方】
- 小豆を軽く水洗いする
- 水分をシッカリ切りフライパンで炒る
- 炊飯器のお粥モードで炊く
- 小豆茶と茹で小豆の完成
小豆茶の飲み方
- お茶として
- 牛乳で割って
- 生姜を入れて
茹で小豆の成分
「あん」になる条件はデンプンとタンパク質はほぼ2:1の比率で含まれていることが必要。
茹で小豆の使い方
- 発酵あずき
- カレー、スープ、サラダ
炊飯器だけで小豆茶と発酵あずきまで小豆の栄養成分、美味しさを余す所ない食べ方です。(炊飯器の機種によって調整は必要です)是非試してみて下さい。
発酵あんこは美味しく食べれて健康、美容にも良いので最高ですよ!
ではでは 感謝感謝
参考文献
発酵あずきとあずき茶をとりなさい/石原新菜