にがりを入れたのに上手く固まらないのはなぜ?
市販の豆乳で豆腐は作れるの?
手作りの豆乳で豆腐を作ってみたけれど、思ったように固まらない…。
そんな経験はありませんか?
実は私も初めて挑戦したとき、「固まらない」「ゆるい」「味はいいけど豆腐じゃない」と悩みました。
その原因は、豆乳の「固形分濃度」にあると気づいたのです。
この記事では、そのような悩みを解決していきたいと思います。
■ 豆腐が固まらない原因とは?
豆腐は、豆乳ににがりを加えてタンパク質を凝固させることで作られます。
しかし、豆乳の中に十分なタンパク質(=固形分)が含まれていないと、にがりを加えてもうまく固まりません。
特に自家製豆乳の場合、「大豆の量が少なすぎる」「水分が多すぎる」などで、薄い豆乳になってしまっていることがよくあります。
■ 固形分9~10%以上が必要な理由
「固形分」とは、豆乳に含まれる水分以外の成分(主にタンパク質・脂肪・糖質など)のこと。
豆腐作りには、この固形分が9%以上ないと、しっかりした豆腐にはなりにくいといわれています。
市販の「無調整豆乳」は、固形分8%以上が基準。
この数値でも豆腐は作れますが、やや柔らかめに仕上がります。
よりしっかり固めたいなら、「濃い豆乳」=固形分10%以上を使うのがベスト。
■ 自家製で固形分10%豆乳を作るには
自家製豆乳で固形分10%以上に仕上げるには、大豆の使用量をしっかり確保することが重要です。
【基本レシピ:固形分10%豆乳】
- 乾燥大豆:170g
- 水:1000ml以内(大豆の重量の約6倍)
- 大豆を一晩(8時間以上)水に浸けておく
- 浸水後の大豆と水をミキサーにかける(何回かに分けて撹拌)
- 布やこし器で濾す
- 濾した豆乳を鍋に移し、焦げないように混ぜながら加熱(80~90℃で3〜5分加熱)
- 完成した豆乳を冷ましてから、にがりを加えて、豆腐作りへ
※にがりは豆乳100mlに対して2~3mlが目安。薄い豆乳や温かい豆乳ににがりを増やしても固まりません。
🔗豆乳から豆腐を作ってみた|失敗と成功から学んだ手作り豆腐のコツ
▽ 国産大豆で、さらに安心・おいしい豆乳を!
豆乳を手作りするなら、「どんな大豆を使うか」もとても大切です。
私は【豆乳クラブ】という定期便サービスを利用して、安心の国産大豆を使っています。
毎月届く大豆は、農薬不使用や在来品種などこだわりの品質。
しかも、豆乳に最適なレシピ付きだから、初心者でも安心して始められます。
■ 市販豆乳を使う場合のチェックポイント
「自家製は面倒だから市販の豆乳でやってみたい」
そんなときは、**パッケージ裏の「大豆固形分」や「大豆固形分10%以上」**の表示をチェックしましょう。
【おすすめの選び方】
- 「成分無調整豆乳」と書かれたものを選ぶ
- 「濃い豆乳」や「大豆固形分9%以上」などの表示をチェック
- 加糖や調整されたものはNG(豆腐には適しません)
【市販でおすすめの豆乳例】
- マルサンアイ「有機豆乳 濃いまま飲む」:大豆固形分10%
- キッコーマン「特濃豆乳」:固形分10%以上
- タニタカフェ監修「濃い豆乳」なども高濃度タイプが多いです
■ まとめ:濃さは豆腐の命!
豆乳で豆腐を作るとき、「濃さ(固形分)」が決め手です。
市販品であればパッケージをしっかり確認し、
自家製なら大豆の量を惜しまず、濃厚豆乳を目指しましょう。
私自身、固形分の意味を知ってからは、豆腐作りの失敗が激減しました。
しかも、しっかり固まる豆腐は、味も濃くてとても美味しいんです。
手間をかけたからこそ味わえる、自家製豆腐の喜びを、あなたもぜひ体験してみてください。
ではでは 感謝 感謝!!